第241話 カブクワ相撲対決!前編



少年昆虫団とすなピョン団は

今日も昆虫対決をするようです。



今回はすなピョン団とカブクワ相撲

対決を行うことになっていました。







日中だとカブクワの行動が活発では

ないので,時間は夕方の6時過ぎでした。



スナ「久々に昆虫対決だ!今回は

カブクワ相撲!いいな!?」







スナ君は大声で少年昆虫団を威嚇しました。



「そんなでかい声を出さなくても聞こえているよ・・・。」

「いいよ。それでルールは?」



リク君がルール説明を求めました。



サラ「はいはい。それは私から説明しましょう〜。」







すなピョン団のサラ君が前に出ました。



サラ「勝負は3対3の勝ち抜き戦です。

それぞれがお気に入りのカブクワを出して,

勝てば次の相手と勝負ができます。

そして先に全滅したほうが負けとなります。」



そして,サラ君は対決場所を指さしました。



サラ「あそこの横たわっている丸太の上が土俵になります。

あの丸太からどちらかのカブクワが落ち方が負けです。」



「なるほど。本当に虫相撲をやるんですね。」



相談の結果,先鋒,中堅,大将が決まりました。



先鋒

まさら コクワ♀

サラ ノコギリ♂



中堅

だぬ カブト♂

タコ ヒラタ♂



大将

リク カブト♂

スナ オオクワ♂



一回戦はまさらちゃんVSサラ君

はっきょ〜い,のこった!



「がんばれ〜,わたしのコクワちゃん!」



まさらちゃんのコクワはじっとしています。



サラ君ののこぎりが大あごを

コクワの体に忍ばせました。



そして,見事なヘッドロック!



勝者 サラ君!



「あちゃ〜,負けちゃったよ。そもそもメスって

いうのがだめだったんじゃ・・・。」




トシ君が冷静に突っ込みました。



「う〜ん,残念。」



二回戦

だぬちゃんVSサラ君

はっきょ〜い,のこった!



果たして勝負の行方は!?








第242話 カブクワ相撲対決!後編



少年昆虫団とすなピョン団はカブクワ

相撲対決をすることになりました。



二回戦 だぬちゃんVSサラ君



「いけ〜,だぬのスーパカブト♂!

サイズは超ド級の80mm!」




長くて太い角と大きな体がだぬ

ちゃんのカブトムシの特徴です。



サラ君のノコギリがさっきと同じように大あごを

カブトの下に入れて持ち上げようとしますが,びくともしません。



サラ「なにっ!?」



「ははは,それくらいじゃあ,

だぬのカブトはやられませんよ!?」




だぬちゃんは勝利を確信したようです。



彼のスーパーカブトは角を振り回し,

ノコギリを吹き飛ばしました。



勝者 だぬちゃん!



「余裕です。アームが違いますよ,アームが!」



どうやら実力が違うと言いたいようです。



「さくさく進んでいくね!

早く,僕の番が来ないかなぁ!」




リク君も今回の対決は楽しめているようです。



「そうか,この時間でもまだ暑いから

俺は早く終わってくれと思っている・・・。」




イツキ君は最初からやる気がありませんでした。



三回戦 だぬちゃん VS タコ



タコ「オイラのヒラタは力が違うよ!」







オオアゴが自慢のヒラタ♂。

サイズも75mmオーバーです。



慎重にお互いの出をうかがっています。



カブトが角を振り上げますが,ヒラタはうまくかわします。

どうやら相当,戦い慣れしているようです。



だぬカブトは少し下がってから一気に突進していきました。



しかし,ヒラタは素早くかわします。

そのすきをついて大あごでカブトを挟み込みます。



苦しくなったカブトは空に飛んでいきました。



「ああ〜,だぬのスーパーカブトが逃げて行ったぁ・・・。」



勝者 タコ



タコ「よし,あと1勝で我々の勝利だ。」



スナ「よくやった,タコ!次も頑張るんだ!」



スナ君もうれしそうです。



四回戦 リク VS タコ



たこ「なんだ,君もカブトなのか。」



「まぁね。こいつが一番強そうだったからね。」



先ほどと同じようにヒラタはカウンター

狙いで様子をうかがっています。



リク君のカブトが角を相手の体の

下に入れようと仕掛けていきます。



しかし,ヒラタが角を大あごで

挟み,体をひねらせました。



デスロール!



カブトは体をひねられ,そのまま

土俵の下に落ちていきました。



「え〜,うっそ〜!?負けたぁ・・・。」



リク君のカブトも負けてしまいました。

今回のカブクワ相撲対決はすなピョン団の勝利でした。



オジョー「オーホッホホホ。なかなか良い試合

だったけど,勝ったのはあたしたちみたいね。」







オジョーちゃんも勝ち誇っています。



スナ「よくやった。でも俺の出番がないぞ!?」



「さぁ,帰ろ,帰ろ。」



イツキ君はすでにお帰りモードでした。



スナ「なんなら,もう1回やってもいいんだぞ!?」



「帰りましょうかー。」



カァカァ・・・。



すでに日が暮れていましたが,カラスが鳴き

始めたのでみんなは帰りましたとさ。



スナ「めったにない,俺の出番が・・・。」



スナ君の目には涙が浮かんでいました。








第243話 バトルヤバイヤロ2限目1 

ワクのわくわく冒険記シリーズ



*本作は登場人物が多岐にわたるためイラストは基本的に白黒ラフにします。

また本作はグロテスクなシーンを含みます。ご注意ください。




プレートに1−Aに書かれた教室の中は凄惨な状況でした。



血の臭いと肉片が焦げたような異臭が混ざり,

鼻を塞がなければ1分とその場には居られないでしょう。



床には頭部のない遺体が無数に転がっていました。



中には頭部をレーザーで破壊された際に,

体内に強力な圧力がかかり,内臓が無残にも

飛び出た状態の遺体もありました。



年齢も職業も性別も様々。



ある日突然この学校に集められ,

授業と称した殺戮ゲームに参加

させられた者たちの成れの果てです。



1限目の授業が終わった段階で生き残ったのは12人。



別世界からヴォイニッチワールドを

通してやってきたワク君とトシ君。



大学生の真木,女子高生のアヤネ,



新聞記者のマスミ,IT社長の白馬,暴走族リーダーの郷田,

郷田の子分が二人,主婦の山岡,中年の男性,気が強そうなOL。



次に向かう場所は同じ階にある特活室でした。

全員で固まってゆっくりと廊下を歩き始め,特活室を探していました。



???「どっどうして俺たちがこんな目にあわなくちゃならないんだ・・・。」



中年の男性が頭を抱えながら今にも

かき消されそうな声でそう言いました。



常に冷静沈着で大人顔負けの頭脳を

持つワク君が,中年の男性に話しかけました。



「えっと,あなたはまだお名前を

伺っていませんでしたね。

俺はワクって言います。こいつはトシ。」


「よろしく。」



トシ君もあいさつをしました。



藤田「俺は藤田。しがないサラリーマンだよ。」





<藤田>



藤田は通り一辺倒な自己紹介をした。



藤田「なぁ,そこの階段を下に降りたら,逃げられないかな?」



藤田という男が下につながる目の前の階段を指さしました。



「やめたほうがいいと思います。先ほど,スピーカー

からの指令は寄り道をせずにまっすぐ,特活室へ来いというものでした。

下に降りれば,間違いなく殺されるでしょう。」




ワク君は冷静に忠告しました。



藤田「そうか,やはり無駄か・・・。」



アヤネ「なぁ,次の部屋までもう少し距離がある。

その間に一体どうしてこんなことになったのか,

お互い確認しておかないか?」



アヤネは立ち止まり,そう提案しました。



白馬「そうだね,それがいい。」



気の強そうなOL風の女性は自己紹介をしました。



風花「私の名前は,芝山風花。風花って呼んでくれていいよ。

私は会社の事務職なんだけど,昼ご飯を買いに行ったら,

急に意識を失っちゃったんだ。」



<風花>



真木「ふむ・・・。」



真木さんも真剣に話を聞いていました。



風花「そして気づいたらここだよ,ここ!

一体どこのどいつがこんなことやりやがったんだ!

絶対にぶっ殺してやるからな!!」



と,大声を上げました。



郷田「なかなか,度胸のある女だな。気に入った。」



風花「あんたみたいな族上がりの男に

気に入られてもうれしくなんかないね!」



風花は郷田に,にらみを利かせて反論しました。



みんなは歩きながらお互いの境遇を順番に説明し始めました。



「やはり,ここは俺たちがいる世界とは別みたいだ。」



どうやら,ここにいる全員が,急に気を失い,

気づいたらこの学校の教室へ移動させられていたようです。



連れてこられる理由は見当もつきませんでした。



ただ,近年,裏世界で法律無視のデスゲームを行い,

一部の権力者や富豪を楽しませているといううわさがあるようです。



「本当にそんな現実離れしたことをするのかな〜・・・?」



マスミ「報道関係者から言わせてもらうと,単なるフェイクニュースだと思う。

だけど,実際にここで行われていることは間違いなく残虐なデスゲームよ。」



話しているうちに,特活室と書かれた教室の前までやってきました。

ワク君は扉を開きました。すると,教室にはすでに先客がいました。



全員が教室に入ると扉が閉まり,

前回と同じように開かなくなりました。



果たしてワク君たちはどうなるのでしょうか。








第244話 バトルヤバイヤロ2限目2 

ワクのわくわく冒険記シリーズ



*本作は登場人物が多岐にわたるためイラストは基本的に白黒ラフにします。

また本作はグロテスクなシーンを含みます。ご注意ください。




スピーカからチャイムがなりました。



放送「それでは,全員揃ったね。2時間目の

授業は学活!特別活動だよ〜。イエェ〜イ!」



何やらテンションの高い男がしゃべっているようです。



白馬「何が始まるんだ・・・!?」



全員が警戒していました。



放送「今回は,教卓の前においてある,

トランプを使って大富豪で遊ぶよ!

やったね,みんなの大好きな

学級レクリエーションだよ〜!」



教卓に目を向けると確かにトランプが何セットか置いてありました。



教室の中を見渡すとすで机が4つずつにくっつけられており,

そこのイスにすでに座っている人たちもいました。



「大富豪だと・・・。ふざけてやがる・・・。

どうせただのゲームじゃないんだろ。」




放送「それでは,ルールを説明するよ。今,この教室には1−A,B,Cの

3つの教室から生き残った生徒諸君が集まっている!

総勢32人!それぞれの机で4人一組となり,ゲームを行ってもらうよ。」



そこにいるほぼ全員が戸惑っていました。



郷田「ふんっ・・・。」



郷田の部下である金田と広野が話しかけました。



広野「郷田さん,大富豪なんてゲームやったことあるんですか?」



郷田は答えませんでした。



金田「どんなルールか知らねぇが

こっちには郷田さんがいるんだ。」



部下は強がって見せました。



放送「とりあえず,まだ席についていない生徒は席に着こうか!

椅子の裏に自分の名前が書いてあるから,立っている人もすぐに着席してね!」



それぞれが自分の名前の書かれた椅子を探し,座りました。

ワク君はトシ君と別の机になりました。



トシ君はIT社長の白馬氏と同じテーブルでした。

ワク君の机には知らない3人がいました。



それぞれ別のクラスの生き残りでした。

3人は自己紹介をしてきました。



梶田「僕は梶田。よろしくね。こう見えて,社会人なんだ。」



梶田と名乗る男性は髪はストレートで眉毛は

整えてあり,見た目は高校生のような童顔でした。



秋名「俺は秋名。こいつとはここに来る前

からのダチなんだ。つまり梶田と同い年。」



一方,秋名と名乗る男性は頭の毛は薄く,

ひげが濃く,見た目は30代後半に見える容姿でした。



木戸「木戸よ,よろしく・・・。」



木戸と名乗る女性は面倒くさそうに自己紹介をしました。



服装は派手でどうやらスナックで働いているような感じがしました。

化粧も濃く,酒でのどがつぶれているのか声もかれていました。





<左から梶田 秋名 木戸>



ワク君は自己紹介をしました。



梶田「トランプゲームを始めるみたいだけど,みんなで協力していこうね。」



梶田さんは気さくで思いやりがあるような性格に見えました。

ワク君は隣の机に座ったトシ君に目をやりました。



同じ教室で生き残った白馬氏と一緒なので少し安心しました。



放送「それではルールを説明するよ。一回しか言わないからよく聞いてね!」



スピーカからの放送はルールを以下のように説明しました。



・手持ちのカードが全てなくなればあがり

・勝負は1回のみ

・2が一番強く,1,Kと続き,3が一番弱い



・階段あり。階段とは同じ柄で3枚以上の数字が

連番になっている手札のこと 例:3(ハート) 4(ハート) 5(ハート)

・同じカードを4枚以上,階段を4枚以上同時に出した場合,革命となる

・革命になると強さの順番が逆転する 3が一番強く,2が一番弱くなる



・ジョーカーは2枚ある

・上がるときに,2(革命時は3),ジョーカー,8であがってはいけない。

ただし,ジョーカーを使って階段にした場合はその限りではない

・ジョーカーを単体で出したときは,2より強いカードと

して扱うが,スペードの3で返すことができる



・8切りあり 8を出すと場が流れて自分の番になる

・Jバックあり。出したときにバックするか宣言すること。

バックした場合,場が流れるまで場に出ている数字より下のカードしか出せない

・場に出された柄と同じ柄を出した場合,しばりとなり,以降もカードが

流れるまで同じ柄しか出せない。途中から縛ることも可能



・カードを出さないとき,出せないときはパスが可能

・全員がパスすると場のカードが流れ,最後にカードを出した人から好きなカードを出せる



放送「ゲームのルールは以上だ!続いてはプレー中の



注意点について説明しておこう!」



郷田「まだ,あんのかよ・・・!」



郷田は机に脚をかけて不機嫌そうに愚痴をこぼしていました。