リクの少年昆虫記

あらすじ

リク君を中心とする少年昆虫団は,夏休みは昆虫採集の毎日。ひょんなことから“漆黒の金剛石”という神の遺伝子を持ったカブトムシを探す組織と遭遇した。その組織はJFと言い, 日本国崩壊を狙う闇組織であった。闇組織JFを壊滅させるため,仲間に加わったレオンと共に組織の正体を探る日々が続く。でも,普段はだらだらと昆虫採集をしたり,遊んだり,楽しい夏休みを過ごす。

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☆ この物語はフィクションです。 採集場所・登場人物・団体等は架空のもので実在のものとは一切関係がありません。

※ 採集には子供だけでは行かず,必ず大人と一緒にいきましょう。

第369話 灰色の行方  

冥界の悪魔シリーズ 最終章




とりあえずこの場所に長居することは避けたかったので

多くの学生が戯れることができる多目的ホールへ移動しました。







ちなみにこの後,灰庭さんから大学に事情をうまく

誤魔化しながら話し,教室を復元してもらったようです。



落ち着いて話せる教室に移動し,先ほどの

話を続けることができました。



リク君は多少けがをしていたので,救護室で借りてきた

傷治しセットでまさらちゃんに手当をしてもらいました。



「話を聞いて,戦いのときに感じ

ていた違和感がわかったよ。

灰庭さんには殺気が全然感じられなかったんだ。



昨日,組織の南雲と戦った時とは大違いだった。」

灰庭「なるほど。それも気づかれるきっかけになっていたわけだね。

まさかレオンの仲間を傷つける訳にはいかなかったからね。」



まさらちゃんは灰庭さんに

抱きついて離れませんでした。



「良かったよぉ・・・。灰庭さんが悪い人

じゃなくてホントに良かったぁぁぁ・・・。」



また泣きだしてしまいました。



灰庭「ごめんよ,まさらちゃん。でも敵を騙す

には味方からっていうからね。」



「確かに,昨日の襲撃の前にあんたの

正体を知っていたら,組織にばれていたかもしれないな。」



イツキ君の言葉には重みがありました。



「だから昨日の襲撃の際,

途中でいなくなったんですね。」



灰庭「両方から疑われないためには

そうするしかなかったからさ。」



だぬちゃんは自分の予想が当たった

ので少し嬉しかったようです。



「待てよ,それなら暗殺計画を事前にしっかりと

伝えてくれればあんな目に会うことはなかっただろ。」



イツキ君の意見は最もでした。



しかし,彼にはそれができなかったのです。

万が一,自分がスパイだとばれてしまっては

今までの苦労が水泡に帰すのです。



それはレオンさんも重々承知だった

のであえて,詳細は伝えていなかったのです。



「でも,僕たちが必ず助かるように

色々と手回ししてくれていたんだよね。」



リク君はすでに気づいていたようです。



灰庭さんが事前に暗殺計画の場所となるキャンプ場へ出向き,

レオンさんが金網に穴をあける道具を近くに置いてくれていました。



また,襲撃の直前に声をかけすぐに逃げられるようにしたり,

レンタカーを用意して山から下りられるようにしてくれていたのです。(前章参照)



灰庭「さすがだよ。最初に出会ってから結構

たつけど,君にはいつも驚かされているよ。」



「灰庭さんがレオンさんと顔見知り

だって知って,気付いたことがもう一つあるよ。」



みんなはリク君に注目しました。



「気になるね。どんなこと?」

「最初にレオンさんをキングに連れてきた時のことだよ。

レオンさんは新人バイトが入ったことを指摘していたよね。」



みんなは何となくその時のことを思い出しました。



「沢山お客さんがいる中で,それを指摘できる理由は

最初から知っていたってことだよね。」(104話参照)



リク君の指摘を聞き,皆は

「あっ」となりました。



「そんな6年も前のこと良く覚えていますね〜!」

「いやいや,つい数週間前のことだろ!」



だぬちゃんは少し時間感覚が

おかしくなっているようです。



「あの時は少し違和感があるなって程度だったんだけど

レオンさんは灰庭さんがキングに潜り込むことを知っていたんだ。」



「うん。様子を見に行きたかったんだけど,一人よりは

みんなと一緒がいいかなと思って連れて行ってもらったんだ。」



レオンさんと灰庭さんが知り合いだと言うことで

色々なことが明らかになってきました。



「そう言えば,灰庭さんって確か30歳だよね。レオンさんも

それくらいだった気がした。もしかして同級生?」(156話参照)



そんなことにもヒントが隠されていたのでした。



リク君たちは灰庭さんから“冥界の悪魔(キラー)”

のことについて聞き出すことにしました。



次回の更新は6月19日(土)を予定しています。