リクの少年昆虫記

あらすじ

リク君を中心とする少年昆虫団は,夏休みは昆虫採集の毎日。ひょんなことから“漆黒の金剛石”という神の遺伝子を持ったカブトムシを探す組織と遭遇した。その組織はJFと言い, 日本国崩壊を狙う闇組織であった。闇組織JFを壊滅させるため,仲間に加わったレオンと共に組織の正体を探る日々が続く。でも,普段はだらだらと昆虫採集をしたり,遊んだり,楽しい夏休みを過ごす。

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☆ この物語はフィクションです。 採集場所・登場人物・団体等は架空のもので実在のものとは一切関係がありません。

※ 採集には子供だけでは行かず,必ず大人と一緒にいきましょう。

第344話 各々タイム  

冥界の悪魔シリーズ 第2章




お昼は大自然の中でバーベキューを行い,

おいしいお肉をみんなでたくさん食べました。



飛騨牛は灰庭氏の差し入れでした。



コテージの中は2階建てになっていて,1階でリク君や

レオンさん達の男性陣,2階をまさらちゃんの寝室にしました。



荷物を整理して,この後,何をして遊ぶか決めることにしました。



話し合いの結果,トシ君はコテージの外に設置された

ハンモックで昼寝,だぬちゃんとまさらちゃんと

灰庭さんは近くの小川で水遊び,リク君とイツキ君と

レオンさんはコテージ奥に続く森の中を散歩することにしました。



「ねぇねぇ,早く水遊びしようよっ!!」





まさらちゃんは小川に足を入れ,二人を呼びました。





「そんなに慌てなくても川は逃げていきませんよ。」



だぬちゃんと灰庭氏も少し冷たい

小川へとはいって行きました。



リク君はすでに森の中へ入ってどんどん

進み,すでに姿は見えませんでした。



「レオンさん,その箱,何が入っているんだ?

というか,そんなものを持ってきてどうするつもりだ?」




レオンさんは両手で段ボールの箱を

大事そうに持ちながら歩いていました。



「ふふふっ。何が入っているかは,

使う機会があれば教えてあげるよ。」




レオンさんはもったいぶって中身に

ついて教えてくれませんでした。



「まぁいいや・・・。ここって結構入り

組んでいる・・・。というか深い森だな。」


「そうだね。迷ったら危ないね。あとで他の

みんなにも注意するように言っておこう。」




三人はどんどん奥へ進んでいきます。



「それで,何を話したいんだ?」



イツキ君が突然リク君に聞きました。



「何のこと?」

「とぼけるな。何か,大事な話があったから,

灰庭さんにあいつらを預けてから森に入ったんだろ。」




イツキ君には何もかもお見通しだったようです。



「バレたか・・・。重要な話っていうか闇の騎士(ダークナイト)の

ことで気になっていたことがあってさ。」


「なんだろう?」



レオンさんも気になるようです。



「あの日,羽音々さんがもし黄金原が闇の騎士だって

気付かなかったらあいつはどういう作戦を実行するつもりだったんだろう。」


「確かに。あの出来事で彼の作戦は大きく狂ってしまい,

挙句の果てに冥界の悪魔(キラー)に始末されてしまった。」




三人は大きなクヌギの木の下で足を止めました。



「そもそも黄金原が自作自演で冥界の悪魔(キラー)に

狙われたり,精鋭部隊に拉致されたりしたのは疑いの目を自分から

そらすためだよな。その上で菊の幹部暗殺作戦を実行しようとしたのか・・・?」


「おそらくそうだよね。そして,その幹部って

いうのがレオンさんの可能性が高い。」




リク君がレオンさんの顔をちらっと見て言いました。



「ああ,オイラの後をつけ狙っている気配を

感じるからね。そいつが冥界の悪魔(キラー)なんじゃないかな。」


「結局あの男はこちらの指令系統をかく乱

させるためのピエロだったんだろうね。暗殺の本命は

冥界の悪魔(キラー)。そいつがレオンさんの命を全力で狙ってくる・・・。」




リク君の推理は半分当たって,半分外れていました。



今回の菊幹部暗殺計画に冥界の悪魔(キラー)も

参加することになっていましたが,

主な作戦実行部隊は山犬が行うことになっていました。



リク君はクヌギの木に特製の蜜を塗っておくことにしました。

合わせて目印に水性の蛍光塗料を塗っておきました。



レオンさんは段ボールをそのクヌギの木の幹に置きました。



もう少し奥へ進み,一通りカブクワが集まって

きそうな木をチェックしてコテージへ戻っていきました。



レオンさんだけはさらに奥へ行ってみたいと言うことで

リク君たちだけ先に戻り,彼は後から戻ってきました。



少しずつ日が落ちてきました。



辺りの木でヒグラシが物静かに鳴き続けています。



カナカナカナカナ・・・・・。



リク君達が夕食の準備をしている間にも

彼らの魔の手が近づいているのでした。







次回の更新は12月5日(土)を予定しています。