リクの少年昆虫記-最新話-

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第587話 マヤという女 覚醒の刻 シリーズ 第2章

イツキ君達が精鋭部隊の牛尾と

傷を負った部下と共に2階から

1階へ去っていった直後の出来事です。



その場にはマヤという無表情なショートの黒髪女と,

菊幹部である桃瀬の部下である片岡しかいませんでした。



片岡「やるしかない。」



彼は持っていた拳銃を取り出しました。



片岡「抵抗するようなら容赦無く撃つ。

この拳銃はマグネル下でも使える特殊なものなんだよ。」



マヤ「それで・・・なに?」



彼女がナイフを置くしぐさは

全く見られません。



片岡は撃鉄に指をかけ,

訓練と同じ要領で銃を躊躇なく放ちました。



しかし若干距離があり,

彼の腕の未熟さも手伝い,

彼女に銃弾は命中しませんでした。



そして目の前から彼女は消えていたのです。



片岡「なっ!?」



マヤ「ザコに用はない。」



彼女は片岡の斜め後ろに回り込んでいました。



そして華麗なナイフさばきで

彼の拳銃を振り払いました。



ナイフには傷口から出た血で

真っ赤に染まっていました。



彼はその場で倒れ込んでしまいました。







片岡「(まずいっ・・・。なんだこれは・・・。)」



彼の体に何か異変が起きているようです。



マヤは目の前に立って

じっとこちらを見ていました。



片岡「なぜ,殺さない・・・!?」



マヤ「血で・・・服が汚れるの・・・キライ。」



片岡は意識混濁(こんだく)となっていきました。



体中から嫌な汗が噴き出てきました。



さらに呼吸も苦しくなりもがきだしました。



マヤ「これには組織が開発した優秀な毒が塗ってある。

かすっただけでも致命傷。」




彼女はそのまま奥へ消えていきました。



片岡はその様子を

薄れゆく意識の中でかろうじてとらえることができました。



マヤ「・・・。」



彼女はゆっくりと廊下を歩き始めました。



そして施設の中央にある階段までやってくると,

下から悲鳴が聞こえました。



それはまさらちゃんのものでした。



つい先ほど東條が

精鋭部隊の部下を殺害したのでした。



マヤ「あの人は,相変わらず・・・。」



階段の先を見つめながら

そうつぶやきました。



マヤ「あたしも菊の幹部を仕留めたかった。」



☆ 次回の更新は4月25日(土)を予定しています。







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