リクの少年昆虫記-最新話-

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 最新話 

第565話 稲川淳姫の怪談11

これはある夏の夜に起きたとても怖いお話です。



冒頭から稲姫先生のアップで始まる怪談噺は

小学生低学年を恐怖のどん底に陥れます。



彼のHPにアップされた動画の中から

この時期にぴったりな噺を紹介しましょう・・・。



平成初期にとある県に

とても古い団地が建っていました。







この団地はたびたび心霊現象が

起きる団地としてマスコミにも

取り上げられるほど有名でした。



この団地の3階の角部屋には引っ越して

来て1か月の大学生が住んでいました。



幸い彼には霊感というものがないようで,

特に怪奇現象が起きることも

なく日常を過ごしていました。



ある日,彼は大学の後でバイトを

済ませ,夜0時に帰ってきました。



天井からぶら下がった紐を引っ張り,

電気を点けようとするが何回か

点滅した後,また消えてしまいます。



それを何度か繰り返すうちに,

やっとのことで部屋が明るくなりました。



青年「疲れているのは

俺だけじゃないみたいだな。」



彼はシャワーで汗を流し,

部屋に戻ってきました。



その後は,買ってきた雑誌を

布団の上で横になりながら読んでいると

だんだんと眠気が襲ってきました。



彼はいつの間にか電機も付けた

まま眠ってしまったようです。



どれくらいの時間がたったのでしょうか。



息苦しさと暑さに負け,

ふと目を覚ますと,体が動きません。



青年「ぐっ・・・。

(声が出ない・・・。)」



彼は必死に体を動かそうとしますが,

無意味な抵抗でした。



なんとか視線を横に反らすと,

なんと青い白い手が彼の腕を

つかんでいたのです。



青年「(うわぁぁぁ!!)」



彼は精一杯の声を出した

つもりで叫びますが,

部屋には全く響きませんでした。



あまりの怖さに視線を

再び天井に向けると・・・。



今度は天井から無数の手が彼をまるで

手招きするようにしてうごめいていたのです。



青年「(ぎゃぁぁぁぁぁ!!)」



彼はあまりの怖さに

意識を失ってしまいました。



翌日,彼が目を覚ますと布団は

汗でぐっしょりと濡れていました。



青年「あれはなんだったんだ・・・。」



上半身を起こし,しばらく

呆然としていました。



青年「きっと夢だったんだ・・・。」



彼が起き上がり,汗でぐしゃぐしゃに

なった敷布団のシーツを見ると・・・。



そのシワと汗で濡れた部分がはまるで

女性が泣き叫ぶ顔のような顔に見えるのでした。



その青年がこの後すぐこの団地を

引っ越したのは言うまでもありませんでした。



☆ 次回の更新は8月23日(土)を予定しています。







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