第595話 南雲の奥の手覚醒の刻 シリーズ 最終章
精鋭部隊“鷲”が持っていた
銃を構えます。
しかし,リク君がそれを予期してか,
すでに技を放っていました。
―大海 二刀流 不知火(しらぬい)―
先ほど東條やマヤの動きを封じた,
遠距離攻撃を再度放ちます。
蒲生「ぐっ!?」

<精鋭部隊 鷲 隊長:蒲生>
近くにいた南雲を含め,
精鋭部隊全員が銃火器を
手から離してしまいました。
リク君の放った技は,
とどまることを知りません。
地面を見ると,それらの武器は全て
使用不能な状態になるほど
ボロボロになっていました。
南雲「銃火器などなくても,
どうとでもなるわっ!」
彼は部隊を鼓舞します。
そして彼の目の前には,
レオンさんが立っていました。
「お前の身柄を拘束できれば,
こちらとしても相当有利な
状況を作れそうだ。」
ニヤッと笑い,思い切り右の拳を
彼の腹部めがけて放ちました。
南雲「ぐはっ・・・!」
南雲は,もろにそのパンチをくらい,
後ろによろけそうになります。
蒲生「南雲様っ!?」
赤神「お前たちの相手はこっちだ。」
菊のリーダーである赤神,
さらに横にはイツキ君と
トシ君が立っていました。
「いやいや!一人,
場違いな奴がいますって!」
だぬちゃんがつっこみます。
「オイラだって,
ただ見ておびえていた
わけじゃないのだ。」
「お菓子食べてただけじゃない!?」
まさらちゃんも,
たまらずつっこみます。
リク君がレオンさんの前に出ます。
「ここは任せてほしい。」
南雲「前回のようにはいかんぞ。
これが俺の奥の手だ。」
南雲は手に何かを持っていました。
それはマチェットと
呼ばれる武器でした。
南雲「前回はこれがなかったからな。」
「あ,そう。」
リク君は意に介しませんでした。
レオンさんは東條に
狙いを定めました。
「お前を自由に
させるわけにはいかないな。」
東條「あら,そうですか。」
彼も日本刀を構えたまま動きません。
リク君は南雲に向かって,
天照とスサノオを構えました。
―大地二刀流 神速の打突 連弾―
ドンドンッ!!
南雲は超高速で伸びる二本の捕虫網を,
マチェットでさばきます。
しかし次の瞬間・・・。
―大海二刀流 大海竜(シーサーペント)―
二つのトルネードの空気が,
南雲に突き刺さります。
南雲「なっ!!」
ブオオオォッ!!
衝撃的な勢いで南雲は吹き飛ばされ,
森の大木にたたきつけられました。
この勢いは止まらないようです。
第596話 リクの猛攻続く覚醒の刻 シリーズ 最終章
南雲「うぐっ・・・。」
南雲は口から血が垂れています。
おそらく今の攻撃で,
内臓が損傷したのでしょう。
南雲「まだ・・・まだぁ・・・。」
さすがにタフさがウリの男は
頑丈でした。
しかしリク君は攻撃の手を
ゆるめません。
すでに南雲の目の前で体をひねり,
攻撃態勢にうつっていました。
―大地一刀流 闇の夜月(ムーンライトナイト)―
南雲「ぐおぉっ!」
彼の持っていたマチェットは衝撃で手から離れ,
回転しながら飛ばされ,
近くの木に突き刺さりました。
「この武器は・・・。」
リク君は何か気づいたようでした。
南雲「許さんぞっ・・・!」
―大海一刀流 奥義 聖書の海獣(リヴァイアサン)―

大きな風をまとったスサノオで,
強烈な一撃を浴びせました。
南雲「ぐふ・・・。」
彼がもたれかかっていた大木ごと,
吹き飛ばすような威力が直撃しました。
南雲は倒れこみ,
意識を完全に失いました。
蒲生「そんなばかな・・・!?」
赤神「よそ見している暇ないぞ?」
次の瞬間,蒲生は赤神氏による
強烈なアッパーカットを食らってしまいます。
蒲生「ぐへっ!?」
宙をのけぞり,受け身が全く取れない状態で
地面に崩れ落ちました。
周りにいた彼の部下が駆け寄ります。
そこにイツキ君やトシ君が,
チャンスとばかりに攻勢に出ます。
トシ君の重たい体重から放つ正拳突きは,
それなりの威力を発揮しました。
不意を食らった部下の一人は,
その攻撃を受けて倒れこんでしまいます。
イツキ君は回し蹴りで,
相手の延髄に直撃を入れます。
どうやらこちらも,
大勢は決したようです。
「あとはお前と,
そこの女性だけだな。」
東條「どうやらここまでのようですね。」
彼は空中で様子をうかがっていた
ドローンに何かの合図を送りました。
東條「南雲サンがやられちゃったみたいなので,
指揮は僕が執ります。」
一瞬その場に緊張が走ります。
東條「総員直ちに撤退。
例の準備を!」
マヤ「・・・。」
彼女は小型のリモコンのようなものを取り出し,
ボタンを押しました。
すると目の前の研究室が突如爆発し,
あちこちから火の手が上がりました。
「なっ何が起きたんですか!?」
マヤ「“鷹”にお前たちを抹殺する指令を出すのと同時に,
爆弾を仕掛けさせた。」
彼女は淡々と語ります。
その時でした。
入り口から数名の人影が
出てくるのが見えました。
それは・・・。
☆ 次回の更新は7月18日(土)を予定しています。