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第586話 台無し 覚醒の刻 シリーズ 第2章
廊下の曲がり角から
やってきた人物とは・・・。
東條「おやおや,皆さんお揃いで!」

全員が最大級の警戒をしました。
「なんであの人がここに・・・。
ちょっと前まで1階の広場でレオンさんと戦っていたのを
確かに見ましたよ!」
「なのに,この人がここにいるっていうことは・・・!?」
二人がそれ以上口にすることはありませんでした。
なぜならその現実を受け入れたくなかったからです。
東條「ええ。僕がここにいるってことは
あの人は僕に敗れたってことです。」
「そんなことあるかぁっ!」
イツキ君が冷静さを欠いて
彼にとびかかろうとしますが・・・。
足が急に止まりました。
「(あと1歩でも踏み込んでいたら,
俺の首は切られていた・・・?)」
東條「へぇ。なかなか優秀な少年じゃないですか。」
にっこりと笑いながら,
日本刀を鞘からゆっくりと抜きました。
東條「せっかく僕の抜刀術を
見せてあげるチャンスだったのに。」
彼はイツキ君が硬直して動けないその横を,
ゆっくりと素通りして青山さんたちの方へ近づいていきます。
青山「JF幹部の東條だな。
殺人及び殺人未遂の容疑で逮捕する。」
東條「それは困ります。
僕にはまだやることがありますので。」
さらにこちらへと近づいてきます。
牛尾「東條様!部下が!部下が死にそうなんです!
手当てをしてもらったとはいえ,
一刻も早く病院へ連れて行かないと!」
牛尾が声を上げて東條に助けを求めます。
彼は笑いながら,
ゆっくりとそちらへ近づいていきました。
そして・・・。
日本刀を精鋭部隊の部下に
突き刺しました。
牛尾「なっ!なにをっ!」
彼が発狂します。
目の前には先ほどまで手当てを受けていた部下から,
大量の血が飛び散っていました。
「きゃぁぁぁっ!」
まさらちゃんはくらくらと倒れ込み,
だぬちゃんがそれをなんとか受け止めます。
しかしだぬちゃんも目をそらしながら,
その光景を見てしまいました。
東條「敵に手当てを受けるような
役に立たない部下はいらないんですよ。」
彼は血で染まった刀を
牛尾の顔面に向けます。
牛尾「まっ・・・。」
しかし東條は刀を突き刺すことなく,
ゆっくりと下げました。
東條「役立たずは,さっさとこの場から
去ってほしいものですね。」
牛尾は這いつくばるようにして
その場から消えていきました。
ここまでの出来事は本当にわずか数秒であり,
青山さんは全く動くことができませんでした。
青山「なんてことをしてくれたんだ・・・!」
東條の矛先が彼に向けられます。
青山「みんなは外に逃げるんだ!
翠川の様子も気になる!こいつは危険すぎる!」
イツキ君はだぬちゃんに声をかけ,
気を失ったまさらちゃんを抱えながら
その場を離れることにしました。
☆ 次回の更新は4月4日(土)を予定しています。