第581話 ナイトメア 覚醒の刻 シリーズ 第2章
研究所施設の入り口前にて,菊のレオンさんと
川蝉の東條の激突が始まりました。
ちなみに南雲はその様子を
ドローンによって森の中から監視していました。
南雲「東條さんなら・・・。」

愛用の日本刀“ナイトメア”を構える東條の姿を映している,
画面を見ながらそうつぶやきました。
最初にしかけたのはレオンさんでした。
懐に持っていた愛用の警棒を伸ばし,
一気に間合いを縮めていきます。
大きく横に振りかぶり,
確実に東條の顔を狙いました。
東條はなんなく愛用のナイトメアで受け止めると,
体を入れてレオンの後ろに飛び込みます。
そこから一気の連続攻撃。
レオンさんは警棒で必死に防ぎますが,
防戦一方です。
東條「あれ?この前よりちょっと弱くなってないですか?」
彼はしゃべりながらでも
一切攻撃の手をゆるめません。
「くっ・・・。」
なんとか東條の攻撃をはじき返し,
間合いを取り直します。
東條「この“ナイトメア”をもっと活躍させてくださいよ。」
刀を構えたまま
ニヤッと笑いました。
「日本刀には随分と似つかわしくない名前だな。」
東條「そうですか?きっとそのうち
この意味が分かると思いますよ。」
東條は大きく飛び上がり,
間合いを詰めていきます。
今度は足元からの攻撃。
いわゆる薙ぎ払いによって
レオンさんの動きを封じようとしました。
「(速い・・・!)」
レオンさんは間一髪でこれをかわし,
上から東條の後頭部めがけて
警棒をたたきつけます。
しかしこれも超反応によってかわされ,
カウンターの攻撃を左肩に受けました。
ほとばしる鮮血が左肩から垂れてきます。
レオンさんは意に介することなく,
右手の警棒で攻撃を続けます。
今度は東條の腹部を狙い,
研ぎ澄まされた突きを放ちますが,
これもナイトメアで受け止められました。
東條「その攻撃,見切られていますよ?」
彼の表情には
まだ余裕が見られます。
しかしレオンさんにも
深刻そうな気配はありません。
「やはりこのままではだめか・・・。」
レオンさんは何かを悟ったようです。
突如2階から銃撃音が聞こえてきました。
「うわぁぁぁ!上からやばい音が聞こえてくる!」
レオンさんはトシ君に
落ち着くよう合図を送りました。
「レオンさんがんばれ!ちょうがんばれ!
負けたら次はオイラが狙われるぅ!」
トシ君はビビりながらも
必死で応援を続けました。
上の音は気になるようでしたが,
レオンさんは目の前の敵に集中します。
警棒を両手で握りしめ,
正面の構えを取りました。
東條「この世界,守りに入ったら負けですよ?」
彼は常に動きながら
攻撃の出方を探っています。
一瞬で視界から消え,
後ろに回り込みました。
レオンさんは反応し,
警棒で刀をはじき,
その勢いで東條の右腕をかすめます。
東條「さすがですね。あの少年と互角かそれ以上だ。」
「小学生と一緒にされてもな。」
レオンさんは口元の血を
左手でぬぐいました。
東條「いやいや。アレはただの小学生じゃないでしょ。」
話題がリク君に移ります。
東條「うちの精鋭部隊の力をはるかに凌駕している,
危険な存在・・・。バケモノだよ。」
「本人が聞いたら怒るな。」
実はイヤコムで互いの状況は
把握し合っていました。
この会話も本人は
聞いていることでしょう。
二人の激突は始まったばかりです。
☆ 次回の更新は2月21日(土)を予定しています。