第580話 研究施設での再戦 覚醒の刻 シリーズ 第2章
リク君が精鋭部隊の梟を撃退したのと
ほぼ同時刻の1階右側では・・・。
同じように窓から
精鋭部隊の鶴が突破を試みました。
空き部屋を抜けて廊下に出ます。
どうやら右側には
少年昆虫団のメンバーは
誰もいないようでした。
彼らは易々と施設内に潜入すると,
そのまま端にある2階へ続く階段を
上っていきました。
一方で建物の入り口を爆破してこじ開けた
精鋭部隊“鷲”は,慎重にガレキをどかしていきます。
周囲を覆っていた
粉塵が消えると・・・。
そこにはレオンさんが
身構えていました。
蒲生「貴様はっ・・・!」
精鋭部隊は間髪入れずに発砲します。
しかし弾は明後日の方向へ
飛んでいきました。
蒲生「これはっ・・・!」
東條「やはりアレが使われていますか。」
彼らの後ろからゆっくりと
歩いてくる人影が見えました。
シックスユニット幹部の東條です。
左の腰には愛用の
日本刀を下げていました。
蒲生「東條様・・・!」
「さっそく主力のおでましか。」
レオンさんが身構えます。
東條「この建物のどこかに,銃撃を無効化する
装置が置かれていますね。」
東條は外から
建物を見渡しました。
「どうかな?」
レオンさんはとぼけて見せます。
東條「やっぱり大陸の
粗悪品の銃弾じゃだめなんですよ。」
彼は鷹が持っていた
マガジンを取り上げました。
東條「ちゃんと鉛玉を使わないと。」
そう言いながら,
銃弾を手際よく
交換していきます。
東條「僕は飛び道具を
使わないんで安心してください。」
そう言って銃を蒲生に返しました。
蒲生は受け取った銃で
再度レオンさんに向けて
発砲しました。
しかしやはり,銃自体が何かに
引っ張られているようで,
うまく照準が合いません。
蒲生「くっ・・・。」
東條「あなたたちは先に,
建物の奥へ進んでください。」
彼は日本刀を抜きました。
「行かせると思うか。」
東條「僕のことをなめてます?」
刀の切っ先は,まっすぐに5mほど
離れたレオンさんに向けられていました。
レオンさんは横目で,通り過ぎていく
精鋭部隊鷲を見送ることにしました。
それを見計らったかのように,
残った大きなガレキの隙間から
トシ君が出てきました。
「これはまずいんじゃ・・・。」
「大丈夫だよ。」
レオンさんは
トシ君に声を掛けますが,
彼は不安でいっぱいでした。
「今からこいつを
ここで倒して拘束する。
君はサポートを頼む。」
トシ君はガレキから顔だけ出して,
二人の戦いを見守ることにしました。
東條「久々の対戦だね。
この前は途中で終わっちゃったからね。」
「今度こそ
お前を捕まえてやる。」
研究施設入り口のすぐ外で,
二人の激突が始まろうとしていました。
☆ 次回の更新は2月7日(土)を予定しています。