リクの少年昆虫記-最新話-

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 最新話 

第600話 ノコギリクワガタ大収穫

夏休みのある日の夜,少年昆虫団の5人は,

ノコギリクワガタを探すために近くの雑木林へ

やってきました。



「今日はノコギリクワガタをたくさん採るぞ。」

「この辺の木なら,いるかもしれないな。」



イツキ君が相づちを打ちました。



「前もこの辺で採れたんだよね。」

「じゃあ,早く見つけて帰りましょうよ。」



だぬちゃんはすでにやる気がなくなっています。



「オイラはおなかすいた・・・。」

「食べてばかりじゃないですか。」



するとスズメバチが,トシ君が食べていた

お菓子の袋に入り込みました。



「ぎゃぁぁぁ!!ハッチー先輩がっ!?」



トシ君はお菓子を辺りにぶちまけてしまいました。



「ああ,オイラのお菓子がー!!!」



そう言いながら,トシ君は虫かごではなく,

空になったお菓子の袋を抱えていました。



「やる気なくした・・・。」

「もとからないでしょ。」



二人のやりとりをよそに,

リク君はどんどん林の奥に進んでいきます。



「みんな見つけたら呼んでね!」

「うん。」



トシ君以外のみんなは,

木の幹を一本ずつ調べていきました。



しかし,なかなか見つかりません。



「いないねえ。」

「樹液は出てるんだけどな。」

「もう少し上も見てみよう。」



そのとき,イツキ君が声を出しました。



「いた。」



3人が駆け寄ると,木の幹に大きな

ノコギリクワガタがいました。



「本当だ!」

「オスだな。結構大きい,

いわゆる大あごタイプだ。」






リク君がそっと手を伸ばし,

ノコギリクワガタを捕まえました。



「なかなかのサイズだな。」

「やったね!」



慎重にカブクワ用ケースにしまいます。



「じゃあ,次を探そう。」

「え?まだ探すんですか?」



トシ君と同様に,やる気がないようです。



「まだまだ時間はあるからね!」

「時間は有効に使いましょうよー。」



5人が再び木を探していると,

今度はまさらちゃんが見つけました。



「いた!」



木の根元に,今度は少し小さな

ノコギリクワガタが歩いています。



「こっちも採れた!」

「今日は調子いいな。」



イツキ君が声を掛けました。



「この辺はまだいるはず。」



その言葉どおり,次の木にも

ノコギリクワガタがいました。



さらにその隣の木にも一匹。



少し離れた木にも一匹。



「ほら,またいた!」

「すごい!今日はたくさんいるね!」



次々とノコギリクワガタが見つかり,

虫かごの中はどんどんにぎやかになっていきました。



「見て。もうこんなにいるよ。」

「うげ……本当にいっぱい。」



その後もリク君は夢中になって採集しました。



気がつけば,虫かごの中には

十匹近いノコギリクワガタが入っています。



「まるでゴキ……。」

「それ以上は禁句です。」



トシ君はあまり虫かごを見ないようにしました。



「じゃあ,必要な分だけ残して

後は逃がそうか。」


「せっかく採ったのに,

やはりいつもみたいに逃がすんですね。」




だぬちゃんが少しあきれて言います。



「そりゃ,飼育できる分だけにしておかないと。

生態系への影響もあるしね。」


「何のために採るんですかね・・・。」



だぬちゃんはその意味がよくわからないみたいでした。



「採集自体が楽しいからに決まってるじゃん!」



こうして少年昆虫団はたくさんのノコギリクワガタを採集して,

満足そうに雑木林を後にしました。



☆ 次回の更新は9月5日(土)を予定しています。







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