リクの少年昆虫記-最新話-

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第591話 四面楚歌の状況 覚醒の刻 シリーズ 最終章

煙幕の向こうには誰もいませんでした。



どうやら赤神氏は攻撃を仕掛けてくると見せかけ,

その場から逃亡したようです。



東條「さすが菊のリーダーですね。

味方を逃がし,目的を達成したら即撤収ですか。」




彼は愛用のナイトメアを鞘に納め,

エントランスの方へゆっくりと向かっていきました。



一方そのエントランス付近と,

出入り口から見える広場では・・・。



爆破された入り口から出てきただぬちゃんとまさらちゃんが,

トシ君と合流しました。



さらにイツキ君も出てきました。

菊の幹部,桃瀬の部下である片岡を担いでいました。



片岡「すまない。君たちを助けるつもりが,

逆に助けられるとは・・・。」



「いや,あんたが時間を稼いでくれなかったら,

俺たちは全滅していた。」




イツキ君が感謝の言葉を述べました。



どうやらイツキ君は途中でだぬちゃん,

まさらちゃんと別れて,

もう一度2階へ反対側の階段から登っていったようです。



マヤと対峙する片岡氏の事が気になったからです。



片岡氏は瀕死の重傷を負っているようで,

一刻も早い治療が必要でした。



そこに青山氏がやってきました。



青山「みんな,無事か。」



「青山さんっ!」



だぬちゃんが後ろを振り返ります。



南雲「おうおう。ゴキブリどもが住処を追われて

次々と出てきやがる。」




正面で銃を構えた精鋭部隊と南雲が声を上げます。



彼らが近づいてこないように,

レオンさんが自らの体を縦にして立ちはだかっていました。



「片岡って人,どうやら毒を受けているらしい。」



青山「なんだとっ!?」



青山氏はそれを聞いて,

持っていたケースから何やら探し始めました。



青山「すぐにそこに寝かせて。」



イツキ君は剥げた芝生の上に

片岡を寝かせました。



青山氏は片岡氏の体を診察し,

その後適切な処理を施しました。



青山「ここでやれることは限られている。

早く病院へ運ばないとな。」



ただそれは簡単ではありませんでした。



後ろは研究施設,

正面は南雲と精鋭部隊が囲んでいる状況なのです。



「どうしたらいいいのぉ・・・。」



まさらちゃんは先ほどの件もあり,

非常に情緒不安定になっていました。



「くっ・・・。」



「オイラがしっかりしないと・・・。」



トシ君がやる気になっていました。



するとそこに赤神氏がやってきました。



赤神「みんな無事か!?」



建物の廊下を全力で走りながら,

こちらへ向かってきます。



青山「赤神さん!奴は!?」



奴とは東條の事でした。



赤神「大丈夫だ。逃げる時間は稼いできた。」



東條「へぇ。そうなんですか?」



振り返るとそこには,

東條がすでに赤神氏に追いついていました。



赤神「ばかなっ!?」



なんとか入り口から建物の外に出ましたが・・・。



すぐ後ろには東條がいました。

さらにはマヤも一緒でした。



途中で合流したのでしょうか?





前は南雲と精鋭部隊,

後ろには東條,マヤと

完全に囲まれてしまいました。



この窮地を脱することができるのでしょうか・・・?



☆ 次回の更新は5月30日(土)を予定しています。







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