このページではカブトムシとクワガタの繁殖の仕方についてまとめてあります。国産のカブトムシは繁殖力も高く,上手に飼育すればたくさん卵を産んでくれます。クワガタもコツさえつかめば,しっかりと卵を産んでくれます。自分の育てたカブ・クワの繁殖にぜひ挑戦してみましょう。
まず,オスとメスを一つの飼育ケースに入れます。たくさん入れすぎるとストレスになる場合があるので,1ペアだけ入れましょう。マットは下から5センチ程度を固めておきましょう。その部分に卵を産み付けます。その上からマットを10センチほどかぶせれば準備はOKです。
↑底を固める
↑土をかぶせる
↑卵を産む
カブトは粒子の細かいマットを好むようです。また,マットに水分は適度に与えましょう。
オオクワガタやコクワガタ,ヒラタの場合はマットに産卵するのではなく,産卵木という木に卵を産み付けます。ノコギリクワガタはクヌギマットに産卵します。ここではオオクワガタの繁殖方法についてまとめてあります。
最初に産卵木を用意します。産卵木を水に半日ほどつけます。取り出した後,さらに半日ほど乾かします。そしてマットの中に入れて土をかぶせます。これでセット完了です。
↑産卵木
↑水につける
↑乾燥させる
繁殖をさせるためにはカブトムシのペアが必要です。飼育ケースにオス1~2匹とメスを2~3匹いれて交尾をさせます。ケースが小さい場合は,1ペアにすると良いでしょう。毎日,観察しているとそのうち交尾が確認できます。「準備」の項目にまとめたやりかたでマットを敷き詰めておきます。また,水分が少なくなってしまうと産卵しない場合があるので注意しましょう。
なかなか交尾が確認できない場合は,人工ペアリングを行います。やり方は簡単です。まず,♀と♂を土の上に出します。♀がエサを食べ出したら,その上に♂をそっと乗せます。多少,♀が嫌がっても,軽く押さえれば,交尾が始まります。多少時間がかかることもあるので気長に待ちましょう。
ただし,野生で採集したメスの場合,交尾済みであることが多いので人工ペアリングの必要はほぼありません。
数日後,♀が産卵していればペアリング成功です。1回の産卵で大体10個~30個ほど取れると思います。管理人の経験ではケースが小さいとあまりたくさん卵を産まないように思います。
卵は,始めは白いですが孵化が近付くとだんだん黄色くなってきます。素手で触れると雑菌などが入って死んでしまうこともあるので直接触らないようにします。
3週間ほどで孵化します。
孵化には適度な水分が必要なので土が乾燥しすぎないように注意しましょう。採卵したら,プリンカップなどのプラケースに入れます。
卵は割れやすいので慎重に取り出します。カビが生えてしまったら残念ですが,孵化しません。
ここでは,オオクワガタの繁殖方法を説明します。まずは,オオクワのペアを用意しましょう。♂と♀の大きさに差がありすぎるとうまくいかない事もあるようです。♂65㎜なら♀40㎜程度にしましょう。種親として選ぶポイントとして産地やアゴの形などがあります。
また,オオクワは♀が♂を選ぶので,相性が悪いと産卵しないこともあります。♂が入っている飼育ケースに♀をそっといれて,1週間ほど様子を見てみましょう。
ペアリングが上手くいったら,次に産卵木を用意しましょう。直径は10㎝~15㎝くらいのシイタケのほだ木,コナラ,クヌギなどを選びます。2~3本まとめてセットします。管理人は主にクヌギを使っています。樹皮を残した木とむいた木の二種類を用意すると良いでしょう。「準備」の項目にまとめた方法で産卵木を水につけます。
あくが出るのでしっかりと,出し切りましょう。乾かした産卵木をケースに詰めます。どの木が好みかはオオクワによるので複数セットする事をお勧めします。
クヌギマットを少し入れます。そして産卵木をいれ,さらにクヌギマットを詰めます。1本は少しマットから出ていると隠れ家になります。
これで,完成です。産卵前後,メスは多くのエネルギーを消費するので高タンパクのゼリーなどをあげましょう。
あとは,ペアリングしたメスを入れて,静かな場所に置いておきます。1か月から2か月後くらいに木を割り出すと中に幼虫が入っていることでしょう。