カブトムシ・クワガタの飼育方法

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準備をしよう

はじめに

国産のカブトムシやクワガタムシの場合,飼育の仕方に大きな違いはありません。この頁では必要な道具から手入れまでの基本的な飼育の仕方についてまとめました。

カブ・クワの飼育環境について

カブトムシやクワガタムシは飼育ケースに入れて飼育します。

準備するものとしては次の物を用意しましょう。

マットは必ず用意しましょう。カブトムシは腐葉土,クワガタはクヌギマットが良いでしょう。止まり木は転倒防止のために入れておきましょう。転倒したカブトムシが起き上がれなくなると弱ってしまいます。エサはこまめに変えましょう。市販のゼリーや蜜でかまいません。果物も良いですが,こまめに変えないと虫がわいて不衛生になります。水分が多い物を与えすぎると弱ってしまうことがあります。

普段の手入れ

屋外に出す場合は,直射日光に当てないようにしましょう。できれば屋内の涼しい場所で飼育するとよいでしょう。外で飼育する場合は直接地面に置くことは避けましょう。また,すだれなどをかけておくことも有効です。

マットの表面が乾いてきたら霧吹きで水分を足しましょう。かけすぎるとカビが生えるので注意です。大きい飼育ケースであれば3~4ペア飼育できますが,けんかをして弱ってしまうので注意しましょう。

カブトムシを飼育しよう

カブトムシを入手しよう

カブトムシは丈夫で飼育も簡単です。飼育をするためにはカブトムシ入手する必要があります。近くに採集場所がなければ購入するのも一つの手です。海外のカブトを飼育したい場合はお店で購入することになると思います。日本に住むカブトなら自分で採集することもできます。詳しい採集方法についてはこちらのページを見てください。

内容については管理人の飼育経験を元に作成したものです。この方法が全てベストという訳ではありません。色々な方法を試してより良いカブクワライフを送ってみてください。

上手なカブトムシの飼育・成虫編

カブトムシの成虫を入手したら,すぐに快適な空間を作ってあげましょう。 まずは,マットを入れます。手作り発酵マットがあれば良いですが,無ければ市販のマットを活用しましょう。 カブトムシはオシッコやエサをこぼしたりしてマットを汚すのでこまめに交換する必要があります。そのため,10㍑のマットを購入した方がお得です。

ちなみに百円ショップで販売しているマットは正直オススメしません・・・。以前購入したら,すぐに悪臭がするマットが多かったからです。


飼育ケースにマットを入れます。マットの深さはだいたい10㎝程度で構いません。繁殖をさせたいならもう少し深めにしても良いでしょう。 水分は多すぎるとカビが発生します。少ないとカブトムシが弱ってしまいます。握って少し固まる程度にしましょう。 また,ダニが発生した場合は速やかにマットを交換する必要があります。


次に止まり木を入れてあげます。止まり木はカブトムシの遊び場にもなります。 たまにひっくり返ったりするので,その時に戻れるように枯れ葉や朽木なども入れておきます。 止まり木はカビが生えないように注意し,生えた場合はいらなくなった歯ブラシなどで掃除をしてあげましょう。

エサはこまめに見て,無くなったら新しいエサを入れてあげましょう。エサが残っていても,古くなるとコバエなどがわくので1~2日に一度は変えましょう。また,夏の昆虫だからと言って,直射日光に当ててはいけません。


上手なカブトムシの飼育・幼虫編

3週間から1カ月ほどで孵化(ふか)します。最初は小さな1齢幼虫です。非常にデリケートなので手でさわらず,スプーンなどを活用しましょう。ケースの大きさによって飼育できる数が変わってきます。自分で飼育できる数をよく考えて,繁殖をさせることが大切です。

また,外で飼育しても良いですが,太陽の光がそのまま当たらない場所に置きます。雨が直接あたらないようにしましょう。


しばらくすると2齢幼虫になっているはずです。この時期はそれほど手間はかかりません。フンが目立つようになったらマットを交換します。 エサをたくさん食べて大きくなる時期です。ケースがせまくなってきた場合,大きいケースに移し替えます。


エサを食べ,さらに大きくなると3齢幼虫になります。 孵化する時期にもよりますが,早ければ秋にはこの大きさになっています。 この後,さらに食欲が増え,体重が増えます。この時期に食べたエサの量によって 成虫の大きさが決まってきます。大きな成虫の個体を望むのであれば,しっかりとエサを食べさせましょう。 3齢幼虫の状態で越冬し,春を迎えることになります。冬はなるべく温度変化の少ない場所に置きます。


上手なカブトムシの飼育・蛹編

春になるとエサを食べるようになります。梅雨のころに幼虫が茶色に変色してきます。これが,蛹になる準備です。この時期に触ると羽化不完全を起こし,死んでしまう可能性があります。そっとしておいてあげましょう。

最初は白い蛹ですが,時間が立つと黄色くなってきます。3週間ほどするとさらに色が濃くなってきます。よく見ると,透き通って中の様子が見えます。


羽化直後の様子です。約1日で羽もかわいて,色づいてきます。まだ触ってはいけません。


この後しばらくエサを食べずにじっとしていることもありますが,気にする必要はありません。食欲がわいてくればエサを食べ始めます。準備だけはしっかりしておきましょう。






クワガタムシを飼育しよう

クワガタムシを入手しよう

クワガタは種類によって飼育や採集のし易さが変わってきます。このページでは管理人の飼育実績のあるオオクワガタの飼育方法を紹介します。オオクワガタを採集することはとても大変なのでお店で買うことをオススメします。ノコギリクワガタやコクワ,ヒラタであれば採集することは難しくありません。

上手なクワガタの飼育・成虫編

クワガタの成虫を入手したら,まずはケースを用意します。そして,クヌギマットを入れましょう。マットの深さはだいたい10㎝程度でOK。マットに水分を含ませる必要がありますが,水分は多すぎるとカビが発生します。握って少し固まる程度にしましょう。また,ダニが発生した場合は速やかにマットを交換する必要があります。ダニがわいたら,歯ブラシと水で軽くすすいで取ってあげましょう。


次に止まり木を入れてあげます。たまにひっくり返ったりするので,その時に戻れるように枯れ葉やくち木なども入れておきます。止まり木はカビが生えないように注意し,生えた場合はいらなくなった歯ブラシなどで掃除をしてあげましょう。自然の朽木を利用する場合は必ず熱湯消毒をしておきます。

エサはこまめに見て,無くなったら入れてあげてください。カブトに比べると食べる量は少ないですがエサの減り方はしっかりと見ておきましょう。ゼリーを与えても,♂の場合,アゴが引っ掛かり奥まで食べられない事があります。そんな時はカッターでゼリーを縦に切ってあげると良いでしょう。面倒な人はゼリーカッターがあるので購入して活用してみてください。最近は,底が広い昆虫ゼリーが売っているのでそちらがオススメです。


上手なクワガタの飼育・幼虫編

産卵セットをしてから1カ月~1ヶ月半くらいに割り出しをしてみます。タイミングがなかなか難しいですが,交尾がスムーズに行われていれば,1ヶ月後でも幼虫が生まれているかもしれません。非常にデリケートなので素手で触らず,スプーンなどを活用しましょう。右の写真は割り出し直後の1齢幼虫です。頭部の幅は1~2㎜程度です。

菌糸ボトルで飼育するなら事前に準備する必要がありますが,あまり早く入れると死んでしまうことがあるので注意しましょう。


しばらくすると2齢幼虫になっているはずです。頭部の幅は3~4㎜です。市販のマット又はオリジナルマット,菌糸ボトルで飼育します。孵化(ふか)した時期によって2齢・3齢幼虫になる時期が変わってきます。

エサを食べ,さらに大きくなると3齢幼虫になります。右の写真は3齢幼虫です。孵化する時期にもよりますが,早ければ秋にはこの大きさになっています。孵化が秋だと次の年に3齢幼虫になることがあります。この後,さらに食欲が増え,体重が増えます。この時期に食べたエサの量によって成虫の大きさが決まってきます。大きな成虫の個体を望むのであれば,しっかりとエサを食べさせましょう。3齢幼虫の状態で越冬し,春を迎えることになります。冬はなるべく温度変化の少ない場所に置きます。


上手なクワガタの飼育・蛹編

カブトと違い,孵化した時期により蛹になるタイミングが変わってきます。エサを食べなくなり,幼虫が茶色に変色してきたら蛹になることでしょう。この時期に触ると羽化不完全を起こし,死んでしまう可能性があります。 そっとしておいてあげましょう。

カブトと同じではじめは白いですが,時間が立つと黄色くなってきます。3週間ほどするとさらに色が濃くなってきます。右の写真は羽化直前の様子です。なるべく静かな場所に置いておきましょう。


約1日で羽もかわいて,色づいてきます。この後しばらくエサを食べずにじっとしています。エサを食べ始めることを後食(ごしょく)といいます。だいたい1か月くらいは蛹だった部屋にいることが多いです。後食が始まったらエサの交換を忘れないようにしましょう。








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