幼虫を飼育したいけどケースが足りないという人やじっくり成長する姿を観察したい人には ペットボトル飼育がオススメです。作り方もとても簡単なので,お子さんの自由研究としても 使えますよ!?
*カッターやはさみを使うときは大人の人と一緒にやりましょう。
ペットボトルをよく洗って,乾かします。底が四角になっているものでもいいですが, 丸い形の方が場所をとらないと思います。
マジックなどで線を引きます。上から10㎝くらいの所で良いでしょう。
写真のように多少歪んでもかまいません。
切り取ったら,ガムテープやビニルテープで切り口を覆いましょう。けが防止です。
マットを入れ,幼虫を1匹入れます。1・2齢幼虫なら複数入れられますが,大きく育てたいなら初めから1匹だけにしておくとよいでしょう。写真のようにふたをせず,ラップをかぶせて輪ゴムで止める方法もあります。自分のやり易いようにするとよいでしょう。最後にラベルに投入日などを記入しておきます。
土の表面が乾燥してきたら,霧吹きで水分を補給してあげます。また,フンが表面に出てきたらマットを取り換えましょう。こまめに新鮮なマットに交換することが大切です。
なるべく暗くて静かな場所に置きましょう。暗い場所がない場合は,黒い画用紙でペットボトルを覆ってあげると良いです。
発酵マットとは・・・?
手作り発酵マットを作るメリットは自分好みに栄養を加えることができることです。 さらに,おがくずを大量に購入して作れば,割安です。何よりも自分で作ったオリジナルマットで カブクワを育て,大きい個体を作り上げることは何よりの喜びです。 そんなオリジナル手作りマットの作り方を説明します。
衣装ケースはホームセンターで売っています。添加物については下に詳細を載せました。
衣装ケースに未発酵のマットを1/3程入れます。 多い方が上手くいくので少なくても20リットルくらいはまとめて作りましょう。
添加物のベースは小麦粉を用意します。マット20リットルに対して200gほどです。少なすぎると発酵が進まず,多いと腐ってしまうので気をつけましょう。強力粉は小麦粉よりも難度は上です。初心者は小麦粉から始めるのが良いでしょう。
小麦粉を入れたらしっかりと混ぜます。ムラが無くなるまでとにかくしっかり混ぜることが成功のコツです。
水を加えながらかき混ぜます。ある程度入れたら残りの小麦粉も入れてさらにかき混ぜます。そして水を少しずつ加えながら水分を調整します。水が多すぎると腐ってしまうので注意しましょう。最初は少しくらい水が足りないくらいの気持ちで入れていきましょう。
発酵しやすくするために,イースト菌を使用します。ぬるま湯に溶かしましょう。溶かしたものを混ぜます。発酵が始まるとパンのような少し良い香りがしますよ。
しっかりとかき混ぜが終わったら,ふたをして置いておきます。20度以下にならないようにしましょう。早ければ次の日には発酵が始まり,熱をもってきます。そのまま,2~3日に一度,新鮮な空気をおくるために,かきまぜます。
良い香りがしていれば発酵がうまく言っている証拠です。鼻に着くような臭いにおいがしたら失敗です。失敗してしまったらマットを乾燥させ,再度挑戦しましょう。捨てる必要はありません。
菌糸ブロックとはカワラタケなどのキノコの菌糸をオガクズにまぜたものです。通常お店では瓶詰めされた状態で販売しています。 価格は安い物から高いものまであります。 菌糸ビンは大きな固体のオオクワを生み出すためには必須と言われています。 中にはオリジナルの配合で大きな個体を狙っている人たちもいます。
ここではオリジナルの菌糸ビンの作り方をまとめておきました。ブロックでまとめ買いすることで費用も抑えられます。時間がある人は,ぜひやってみてください。
最初に,制作する場所を決めます。なるべく雑菌の少ない場所で行うのがベストです。 また,消毒をする必要があるので,アルコールを用意しておきましょう。
まずは,菌糸ブロックを購入します。ネットショップで売ってますので,まとめて買っておきましょう。ブロックから自分で作ろうとするのは大変な労力です。初期投資として割り切り,購入した方が手っ取り早いです。
使用するビンや道具,全てを水で洗い,さらにアルコール消毒をします。 消毒後,しっかりとふき取りましょう。ビンは昆虫ショップで販売している物や, 百円ショップで販売しているもので構いません。幼虫のサイズに合わせてビンの口径を替えていきましょう。
同じ百円ショップで購入した,網を利用して,ブロックを崩していきます。 本当はブロックの表面の白い部分を削ってから崩すと良いのですが,そのまま使用しても 問題はありませんでした。
細かくした菌糸をビンに詰めていきます。コツは,1/3程度ビンに入れ,すりこぎでしっかりと固めることです。 それを繰り返します。なるべく固めに詰めていかないと菌糸がうまく回らないことがあるので注意しましょう。
詰め終わったら,真ん中に棒で穴をあけます。空気を入れて,菌糸を回り易くするためです。 穴を開けたら,印刷用の紙などを挟み,ふたをします。ふたには空気穴をあけておきましょう。
室温23度が良いそうですが,だいたいそのあたりの温度であれば,菌糸が回ります。 少しずつ,色が白くなってきます。
右の写真は1週間後の様子です。念のため,もう3日ほど待ってみます。 十日ほど経てば使用可能になります。しばらく使わない場合は,冷蔵庫にいれて保管しておきましょう。 使用する時は,冷蔵庫から出し,常温で1~2日おいてから使用します。
幼虫を投入後,3カ月ほどすると食べた痕が目立つようになってきます。 そうなったら,新しい菌糸びんに交換してあげましょう。 幼虫を傷つけないように注意します。
オオクワなどの幼虫を飼育する場合,菌糸びんを利用する事が多いです。しかし,温度管理をする必要があり, 冬場は特に大変です。そこで温室を作り,そこで飼育します。その温室の作り方を説明します。
*カッターの取り扱いに注意しましょう。また, 火事に十分注意すること。自己責任で製作・管理をして下さい。
棚を組み立てておきます。大きさは部屋の広さによって考えます。
断熱シートをまきます。断熱シートはホームセンターで売っています。
どんなタイプのものでも大丈夫だと思います。そして,巻いたらテープでしっかりと固定します。上の部分は重ねて止めます。
正面をカッターで切り,入口を作ります。手を切らないように注意しましょう。
最後に,熱源を入れます。今回は,足元ヒーターを利用しました。なるべく電気代がかからない ものがよいでしょう。あまりワット数が高いものだと火事になる可能性もあるので注意します。そして,温度計を入れてしばらく様子を見ます。
20度前後になってきたら,菌糸びんを入れましょう。もし温度が25度を超えたら,一度電源を切って様子を見ます。
カブトムシが土の上で蛹になってしまった。土を替えていたら蛹室を壊してしまった。 そんな時は,人工蛹室をつくってあげましょう。うまくいけば羽化の瞬間が見れるかもしれませんよ。
* なお100%の羽化を保障するものではありませんのでご注意ください。
カッターやはさみは取り扱いに注意しましょう。
まずはカブトムシの人工蛹室から作ってみたいと思います。トイレットペーパーの芯を半分くらいに切ります。
切ったら底にティッシュを詰めてテープで留めます。
カップなどに入れ,土などで周りをしっかりと固定します。最後に,蛹を入れて完成です。湿気がなくならないようにティッシュを湿らせておきましょう。
次はクワガタ用の人工蛹室の作り方です。少し硬めのスポンジを用意します。
スプーンなどで掘っていきます。少し角度をつけて掘るとよいでしょう。しっかりと面を平らにしたら完成です。カブトムシ用と同じでティッシュなどを湿らせておいて湿気を保ちましょう。