まず,カブクワが集まる木は広葉樹になります。スギやヒノキなどの針葉樹には集まりませんので注意して下さい。広葉樹があれば近場の神社にもいる可能性があります。地図記号が載っている地図を広げ,広葉樹の地図記号を探してみてください。国土地理院のHPからも観覧することができます。
最も有名で,最もカブクが集まる木と言ったらやはりクヌギでしょう。この木を見つけることができるかどうかで採集できるかどうかが決まってきます。但し,全てのクヌギの木から樹液がでているわけではありません。樹液の出ている木を探すことが重要です。
幹は縦に割れ目が入っていてゴツゴツしている感じです。葉はコナラと比べると細長く,ふちはギザギザとしています。割れ目がある木だと樹液が出ていることが多いようです。同じクヌギでもまっすぐ伸びて大きいだけの木よりも,傷や洞などがあると良いです。樹液の出ていない木には,カブクワは集まりません。
クヌギがある雑木林や神社ではコナラも植生していることが多いように感じます。クヌギと同じブナ科の植物でも葉の形や幹の表面には違いがあります。しっかり見分けられるようにしておきましょう。
クヌギと比べて幹の割れ目は荒いよう感じです。葉はクヌギよりも丸みを帯びている。樹液が出ている木であれば,カブクワに遭遇できる可能性が高いでしょう。
カシの木は色々と種類があります。その中でもアラカシはカブクワが好む樹液がでる木になります。
幹の表面はゴツゴツしているが,割れ目がない。樹液は染み出ているような感じである。葉は細長く,表面がツルッとした手触りである。
アラカシと同様にブナ科の植物です。公園などでよく見かけます。
アラガシと同様に幹の表面はゴツゴツしているが,割れ目がない。ガの幼虫などが穴をあけ,樹液を 出している。樹液が出ていなければ別の木を探す必要がある。 葉は細長く,表面に光沢がある。