下見をしよう

まずは明るいうちに下見をしましょう。何を見るかというと,樹液が出ている木があるかどうかです。 カブトやクワガタが好む木はブナ科のクヌギやコナラ,ブナといった木です。 探す場所は大きな公園(緑地公園)や神社がお勧めです。カブトムシは低地に生息するので わざわざ高い山に登る必要はありません。

私が住んでいる名古屋市内でも十分採集が可能です。 近場であれば一宮や小牧・春日井の神社を探してみてください。必ずブナ科の木が見つかるはずです。 愛知以外の地域でも同様であると思います。ぜひ地元の神社や緑地公園に足を運んでみてください。

なお樹液の出る木の見分け方については カブクワの集まる樹木頁を参考にしてください。

↑アラカシの幹からでる樹液 ↑必ず見分けたいクヌギの幹 ↑クヌギの樹液にあつまるカブト

採集に出かけよう

カブクワ採集の成果は下見で決まるといっても過言ではありません。昼間のうちに目星をつけた 木に行ってみましょう。時間は日が沈んだ後から朝の4時頃までがよいでしょう。 日が昇ってくるとカブトムシたちは土に潜ってしまいます。あまり無理をして真夜中に行く必要はありません。 8時過ぎでも採集できます。

また,がんばって自分で見つけた樹液スポットは簡単に人に教えないようにしましょう。 厳しい言い方ですが,多くの人が採集に来て乱獲してしまうと, その場所はすぐにカブトムシやクワガタムシがいなくなって採集できなくなってしまいます。

マナーの悪い人がやってきて荒らしてしまうかもしれません。 信頼できる人以外には教えないように心がけましょう。


採集のコツ

クワガタの場合,幹の割れ目,洞にいることがあるので,ライトを照らして よく観察してみましょう。奥にいた場合は,ピンセットで慎重に取り出してみましょう。 無理な場合は,潔く諦めましょう。

少し高い場所に樹液が出ている場合があります。その時は,網を使って捕まえましょう。

街灯に集まる場合があります。光に寄って来たカブトムシなどは下に落ちています。根気よく 探してみましょう。ただし,車には十分に気を付けましょう。

トラップを仕掛ける場合は,樹液が出ていない木にしましょう。 また,仕掛けたトラップは必ず片付けましょう。採集のマナーです。

樹液が出ている木を見つけたら根気強く何回も通いましょう。1度の採集では 見つからないこともあります。何度も通っているうちに見つかるかもしれません。


危険な生き物たち

昆虫採集をしていると,必ずと言って良いほど危険な生物に出会います。昆虫採集は命をかけて行うものではありません。 自分の身を守ることを第一優先に考えましょう。代表的な危険生物をまとめておきます。

↑トビズムカデ ↑マムシ ↑スズメバチ

これらの生物に咬まれたり,刺されたりした場合はすぐに病院へ行きましょう。場合によっては 命にかかあることもあります。また,見かけた場合も決して近づかないようにしましょう。 そっとしておけば彼らも襲ってくることはめったにありません。

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