リクの少年昆虫記-過去のお話-

過去の掲載順へ

TOPページへ

目次


第433話~第436話

2022/8/28

第433話 満月の下で
8月31日の夜8時ごろ・・・。



空には満月が浮かび,雑木林を照らし,

懐中電灯がなくても歩くことができます。





少年昆虫団のリーダーであるリク君は,

夏休み最後の日も昆虫採集をしています。



一緒にいるメンバーはだぬちゃんに,

まさらちゃん,イツキ君です。



場所はいつもの緑地公園に見えます。



「今日で夏休みも終わりだ!

悔いのないように昆虫採集をしよう!」



リク君は張り切っていましたが,

他のメンバーのテンションは低いようです。



「早く帰ろうぜ・・・。

なんか蚊がいつもより沢山いて,

かゆくてかなわん。」



イツキ君は手で蚊を振り払うのに必死でした。



「あ,だぬもさされました!」



だぬちゃんは腕に張り付いていた蚊をつぶしました。



「ムホでも塗っておく?」



ムホというのはかゆみ止めの塗り薬です。



まさらちゃんはポケットからムホを取り出して,

だぬちゃんに渡しました。



リク君は構わず,奥へどんどんと進んでいきます。



「だいぶ数が減ったなぁ・・・。

もうすぐ9月だから仕方ないか。」



色々と探し回りますが,

カブトムシは見つかりません。



こうして緑地公園を一周して昆虫採集は終わりました。



「よし,帰ろう。俺は早く帰って読書をしたい。」

「だぬもジャズでも聞いて,明日に備えますよ。」



だぬちゃんは宿題がまだ終わっていないようですが,

気にしていないようです。



「なんかあっという間の夏休みだったなぁ・・・。

特に大事件とかもなかったしね。」


「そんなことがそうそうあるわけないだろう。」



イツキ君がそこまで言ったとき,

リク君は目が覚めました。



「なんか変な夢だったな・・・。

今日は確かまだ7月12日だったよな。

まだ夏休みが始まってもいないのに,

夏休みが終わる夢を見るなんて・・・。」



リク君はまだ頭がぼーっとしていました。



「大事件か・・・。たしかにそんな事,

そうそう起きたりしないよな。」



しかし,この翌日,少年昆虫団は闇組織JFの幹部である,

山犬と遭遇し,とてつもない事件に巻き込まれていくのでした・・・。



第434話 カイリのかいかい怪奇譚 前編
リク君の妹であるカイリちゃんはショッピングが大好きなのですが,

怖いお話も好きというちょっとかわった趣味を持っていました。





今日はまさらちゃんと一緒に中野木図書館に来ていました。



「夏休みも後半だけど,何か楽しいことないかなぁ。」



まさらちゃんが話しかけると,



カイリ「それなら怪談話でも聞くのはどうかな?

きっと楽しいよ!」



「そういえば,怖い系の話が好きだったね・・・。」



まさらちゃんは怖い話が苦手だったので,

カイリちゃんのことをすごいと思っていました。



「図書館では静かにな。」



本棚の近くで二人が会話をしていると,

イツキ君が声をかけてきました。



「あ,来ていたんだ。」

「昆虫採集がない時はだいたいここにいるか,

レオンさんと修行しているんだよ。」



イツキ君の後ろから,

灰庭さんが顔を出しました。



灰庭「今日はボクも一緒なんだ。」



灰庭さんは地元の図書館に興味があったようで,

イツキ君についてきたようです。



「カイリちゃん,おすすめはあまりしないけど・・・。

怖い話が好きなら稲姫先生の怪談噺を聞いてみたら?」



カイリ「面白そう!」



カイリちゃんはすぐに興味を示しました。



「それなら稲姫先生のHPに,

今までの怪談話が全部アップされているぞ。」



灰庭「へぇ,面白い先生もいるんだね。」



彼も一緒に聞くことにしました。



灰庭さんが持っていたタブレットを使って,

稲姫先生のHPを開きました。



そのHPはトップページに真っ黒な画面で,

中央に稲姫先生がろうそくを1本持ち,

意味深な顔をしてこちらを見つめているようなものでした。



その様子からとてつもなくおどろおどろしい,

雰囲気が伝わってきました。



「あいかわらず趣味が悪いぜ・・・。」



イツキ君はあきれ返っていました。



みんなはワイヤレスヘッドホンを借りてきて装着しました。



「とりあえず,一学期の最初の学年集会で,

聞いた話を再生してみよっか。」



そのお話は"稲川淳姫の怪談3"の内容でした。



詳細はこちらから読むことができますが,

概要は心霊スポットである山神トンネルで,

訪れた車に真っ赤な手形がつくが,

あわてて逃げて後から確認すると,

その手形はどこにもなかったというお話です。



このお話を聞いた後,

カイリちゃんはある事を提案します。



そのある事とは・・・。

第435話 カイリのかいかい怪奇譚 中編
カイリちゃんは怪談が起きた現場に,

実際に行ってみたいと言い出しました。



まさらちゃんは反対しましたが,

どうしても行きたいと言うので,

しぶしぶついていくことにしました。



車は灰庭さんが出してくれることになりました。



怪談噺に出てきたトンネルは愛知県内の,

某所にある旧国道沿いのトンネルでした。





そのトンネルは心霊スポットとして有名なだけあり,

なんとも言えぬ気味の悪さを放っていました。



古いトンネルなので証明も少なく,

薄暗いオレンジの光でかろうじて奥が見えるようでした。



灰庭さんはトンネルの外のわき道に車を停止させました。



「もう帰ろうよぉ!怖いよぉ!」



時刻はまだ夕方でしたが,

まさらちゃんは怖がって車から出ようとしません。



近くで流れる川の音がざぁざぁと聞こえました。



「さて,来たはいいけどこれからどうするもりだ?」



イツキ君はカイリちゃんに聞きました。



カイリ「とりあえず降りてトンネルの中を見てみたい!」



カイリちゃんはドキドキしながらも楽しそうにしていました。



まさらちゃんとは対照的な様子です。



灰庭「こんなところがあったんだねぇ・・・。」



彼はトンネルを外から眺めていました。



まさらちゃんが車のボンネットに手をついて,

落ち込んでいました。



どうやらついてきたことを,

深く後悔しているようでした。



灰庭「じゃあ,あのお話と同じように,

車でトンネルの途中までいってみようか。」



全員が再び車に乗り込み,

トンネルの中央付近まで向かいました。



その時,何か不気味な音が聞こえてきました。

そこで中央付近まで来たところで車を停止させました。



本来であればトンネル内は駐停車禁止ですが,

万が一音の原因が車から出ていては危険なので,

灰庭さんは必要な手順を踏んで止む得ず,

緊急停車させた,という事にしました。



ただ,不気味な音は車内からではないようでした。



そして,車のボンネットを見てみると,

そこには二つの手あとがついていました。



トンネルが暗くてよく見えませんが,

血でつけたような色にも見えました。



「きゃあぁぁ!」



まさらちゃんが大声をあげて車に乗り込みました。



カイリ「灰庭さん,すぐに車を出してください!」



カイリちゃんに言われ,

全員が車に乗り込み,

その場を離れました。



そして,近くのコンビニに車を止め,

もう一度ボンネットを確認してみると・・・。



「うそ!手あとがない!

確かにトンネルの中では見えたのに!」

「おいおい,まさか本当に心霊現象に,

遭遇したってか!?そんなバカなことあるか。」



イツキ君は半信半疑でした。

本当にこれは心霊現象なのでしょうか。



第436話 カイリのかいかい怪奇譚 後編
カイリちゃんは,

車のボンネットをじっと見つめ,

何かを考えていました。



灰庭さんはその様子を少し遠くで見守っていました。



「ねぇ!もう帰ろうよ!

あのトンネルはホントの心霊スポットだよ!

真っ暗な中にトンネルの黄色い光がぶきみだよぉ・・・!」



カイリ「え!?」



さらに集中して何かを考えているようでした。



カイリ「そっか!」



急に大声を出しました。



「どうした?」

カイリ「この謎の真実,いただきました!」



元気に決め台詞を叫びました。



灰庭「何かひらめいたみたいだね。

じゃあもう一度,現場に行ってみようか。」



まさらちゃんだけは,嫌がりましたが,

このコンビニに置いていかれるのも嫌だったので,

しぶしぶついて行きました。



トンネルに入ると不気味な唸り声のようなものが響き渡っています。



先ほどと同じ場所に車を止めて,

全員が外に出ました。



「いやぁぁ!この声は死者の叫び声よぉ!!」



カイリ「違うよ。これは川の流れる音!」



カイリちゃんがトンネルの出口を指さしました。



「なるほど。たしかにすぐ近くを川が通っていた。」



灰庭「その音がトンネル内で反響して,

この不気味な音をだしているんだね。」



灰庭さんは少しもこわがる様子もなく,

そう言いました。



「じゃ,じゃああれは何・・・!?」



まさらちゃんが指さす方向には先ほどと同じように,

ボンネットに手形が張り付いているように見えました。



カイリちゃんはまさらちゃんの手を取ると,

手のひらをその手形に重ねようとしました。



「ちょっ!何をしようとしてるのよぉ!」



嫌がるまさらちゃんを半ば強引に引っ張り,

手形に重ねました。



カイリ「これが真実よ。」



その手形はまさらちゃんの手の形と完全に一致していました。





「どっどういうこと!?」

カイリ「これは,少し前にまさらちゃんがつけた手の跡なの。

それがこの低圧ナトリウムランプに照らされて,浮き出て見えただけ。」



低圧ナトリウムランプとはトンネル内で使われる,

黄色い光を放つランプのことです。



トンネル内では走行中の安全のため,

色よりも距離感を大事にします。



そのため,排ガスが多くても,

距離感がつかみやすい,

黄色のランプが多く使われていました。



新しく作られた現在のトンネルでは,

排ガス規制や照明技術の発達とともに,

白色のランプが使われるようになっています。



「たしかに,よく見れば,

これは血の色でもなんでもないな。

ランプのせいで周囲が暗い黄色に見えるから,

まるで手跡がういてみえたのか。」



イツキ君はボンネットに浮き出て見える手形をまじまじと見ました。



「そう言えば,稲姫先生の怪談噺でも,

親戚の子が車のボンネットを,

触っていたっていう描写があった・・・!」



灰庭「おそらくその子の手跡だろう。」



こうして稲姫先生の怪談噺の裏に隠された真相が,

解き明かされたのでした。



しかし,カイリちゃんたちは,

他の怪談噺にも同じような謎を見つけることになるのです。



そして,この謎を追っていくうちに,

彼女たちは衝撃の真実を知ることになるのでした。





第437話~第440話

2022/10/9

第437話 サギとブラフのヴィート対決
緑地公園の噴水広場に大勢の少年たちが集まっていました。





何やら揉めています。

中には少年昆虫団やスナぴょん団もいました。



揉めている相手は何処かの小学校の,

5年生と6年生たちでした。



6年生の一人が大声で,



6年生1「ここは俺たちのナワバリだ!近づくんじゃねぇ!」



このグループはチーム・サギと呼ばれる不良グループでした。



スナ「ふざけんな!」



スナぴょん団のリーダーであるスナ君が歯向かいます。



ここでなぜかトシ君がしゃしゃり出てきました。



「あのさ,揉めているんならヴィート対決すればいいんじゃない?」



サラ「はぁ・・・。昆虫団の連中は何もわかっていないんですね。」



スナぴょん団のブレーンであるサラ君が出てきました。



「あのね,トシ君・・・。ヴィートっていうのは・・・。」



まさらちゃんがそこまで言いかけた時,スナ君が話をかぶせてきました。



スナ「ヴィートっていうのは子どもの妄想力で勝負するお遊びだ。

だから子どもの豊かな妄想力を失ったら対決はできない。」



「らしいな。一般的には5年生以上になるとその力は失われると言う。」



イツキ君もこの事実を知っていたようです。



「そうなんだ!じゃあ,あの連中は5年生以上だから,

ヴィートが使えないってことか!」



トシ君はポンっと手を叩いてそう言いました。



「ブラフ(嘘)でもかけてみてもだめかな?」



オジョー「無理よ。嘘やダマシは通用しない。

それがヴィート対決!

彼らはもう大人への階段に,

足を踏み入れているのよ。」



オジョーことエリカちゃんが,

腕を組んで得意げに言いました。



「う~ん,これは困りましたね。もはや解決方法は・・・。」



6年生2「何をごちゃごちゃ言っているんだ!さっさと消えろ!」



上級生が前に出てきて威圧してきます。



「消えるのはお前たちだ。」

「俺とトシで十分だ。」



急に指名されたトシ君はドギマギしていました。



そして数分後にはチーム・サギの姿はどこにもありませんでした。



スナ「なんでも武力で解決するなよなぁ・・・!

お前らの悪い癖だぞ。」



「はぁ?仕方ないだろ。他に方法が無いんだ。

お前たちのお得意のヴィートも通じないだろ。」



みんなは手に入れた広場で,

鬼ごっこをして楽しみましたとさ。



第438話 とあるトシ君の一日
夏休み真っ盛りで毎日が,

灼熱のような暑さが続いています。



今回は昆虫団の一員である,

トシ君の一日を見てみましょう。



「ふぁぁぁ!よく寝た。」





トシ君はベッドから起き上がり,

時計を見ました。



時刻はすでに朝の10時を過ぎていました。



「昨日も昆虫採集で一昨日もその前も・・・。

毎日が寝不足だよ。」



トシ君は一通りの支度を終えて家を出ました。



今日は昆虫団と遊ぶ予定もなく,

自分だけの時間が作れるようなので,



中野木商店街で部屋に飾る,

インテリアを買いに行くことにしました。



道中は自転車で真夏の熱風を切りながら,

進んで行きました。



「暑い,暑いなぁ・・・。」



信号のない交差点で一旦停止の表示が見えたので停止すると,

右から勢いよく,他の自転車がぶつかってきました。



どっか~ん!!



その場で二人は倒れこみました。



ぶつかってきた相手が,



「てめぇ!どこ見ているんだよ!

ぶっころされてぇか!」



立っていたのは中学生の少年でした。



彼の乗っていたマウンテンバイクは,

見るも無残にへこんでいました。



「いやいや,そっちが先にぶつかってきたんだろう!」



トシ君も立ち上がり,

相手に文句を言いました。



「ひぃっ!」



その少年は思わず声をあげました。



トシ君は身長170センチ以上の巨体で,

顔もヤクザのような風貌だったので,

少年がびびるのは無理がありませんでした。



「きっ気をつけろよな・・・!」



そう言ってその場を去って行きました。



「なんだ,あいつは。

それよりもオイラの自転車が無事でよかった。」



トシ君は商店街に到着し,

気に入った小物をたくさん買いました。



「せっかくだから名駅まで行こうかな。」



近くのバス停の駐輪場に自転車を止め,

バスに乗りました。



乗ってしばらくすると,

高齢の女性が入ってきたので,

トシ君は席を譲りました。



すると,急にその女性は倒れこんでしまいました。



「おばあちゃん,大丈夫!?」



どうやら熱中症のようでした。



すぐに運転手さんへ知らせ,

救急車を手配してもらいました。



「いやぁ,びっくりしたなぁ。」



名駅に到着し,買い物を済ませ,

バス停まで戻ってきました。



再び自転車に乗り帰路につきました。



すると,途中で高齢の男性が,

幹線道路の追い越し車線でふらついています。



車はその男性を避けながらビュンビュンと走っていました。



中にはクラクションを鳴らしている車もいました。



「大変だ,助けなくちゃ!」



トシ君は車道に出て,走っている車を止めて,

その男性を歩道まで誘導しました。



「おじいちゃん!大丈夫!?」



どうやら認知症を患っているようで,

自分がどんな状況なのか理解していないでした。



すぐに警察を呼んで,身柄を保護してもらいました。



さらに自転車で道路を走っていると,

今度は道端に倒れている男性を発見しました。



こちらも高齢の方です。



どうやら滑って頭を地面に打ち付けたようです。



「救急車~!!」



すぐに救急車が到着して運ばれて行きました。



「今日はいろいろあったな。

さて,家に帰ったら,

どれをどこに飾ろうかな~!

楽しみだなぁ!」



すると,イヤコムに連絡が入りました。



「う,いやな予感・・・。」



それはリク君から昆虫採集への誘いでした。



「いや,おいらは今日は忙し・・・。

え?今すぐ?いやだから・・・。

え?急いで・・・!?ぐはっ・・・。」



こうしてトシ君は昆虫採集へ向かい,

お部屋の飾りつけはできなかったのです。



ちなみにこれらの出来事は,

全て事実をモチーフにした物語です。



主人公補正のかかったトシ君には,

様々なイベントが起きるのです。



第439話 カブトの魅力
今日は岐阜県の黒ひげ神社に来ていました。



ここは奥行きが結構長く,

しかもクヌギとコナラが多く,

採集のやりごたえのある場所でした。



「今日はレオンさんも灰庭さんもいないのね。」



まさらちゃんがちょっとがっかりそうに言うと,



「うん,なんか二人とも用事があるんだって。」



そういう日は今まで通り,

カブクワキングの伊藤店長に連れてきてもらっていました。



ただし,彼はいつものように,

近くのカフェで時間をつぶしていました。



「しかし,よく飽きないよな・・・。」



イツキ君が一番後ろを歩きながら,

そうつぶやきました。



「ですよねぇ。」



だぬちゃんも同調しました。



「何を言っているんだよ!

みんなまだまだカブト虫の魅力を,

わかっていないな。」



リク君が興奮気味に声を荒げました。



「どうでもいいけど,

おいらは早く家に帰ってゲームしたい。」


「どうせ,最新作のアレでしょ・・・。」



トシ君はどうやら新作ゲームにはまっているようです。



「よし,せっかくだから改めて,カブトの魅力を語ろう!」



誰も望んでいませんでしたが,

こうなるとリク君は止まりません。



近くの樹液にいたカブトオスを捕まえ,



「見て御覧よ,この立派な個体を!

最大で88ミリにもなるんだぞ!」





飼育個体では85ミリを超える個体がブリードされ,

ギネス登録もされているようです。



「さらに体重の20倍の重さを引っ張ることができるんだ!」

「へぇ・・・。だぬより力もちですね。」



さらにリク君は奥へと進んでいきます。



「あ,これを見てよ!」



そこには樹液の中心で陣を張るカブトムシがいました。



隅にはガ,コクワガタ,

カナブン,スズメバチなどがいました。



「まさにこの出で立ち!威風堂々!

昆虫の王様にふさわしいよね!」


「たしかに。こうしても見ると恰好いいかも。」



まサラちゃんがその様子を覗き込みました。



「そんなことより,

ハッチー先輩がいるじゃん!

早く帰ろう!」



リク君は神社の一番奥へ行く間中ずっと,

カブト虫の魅力を語り続けていたようです。



何か一つでも,

熱中できることがあるってことは,

素晴らしいことですね。



第440話 9周年特別企画
編集:今年も周年特別企画を始めます。

今年はD氏との対談はありません。



おりぃけん(以下K):そうなんだ。



編集:とうとう9周年となりました。



編集:今回は昆虫記誕生秘話と各シリーズの裏設定などを語ってもらいます。



K:昆虫記はもともと自分が昆虫好きで,

昆虫を絡めたバトル物を書きたいというコンセプトではじめたんだ。



編集:そうでしたね。

リク君や昆虫団のメンバーは知人のお子さんを参考にしたとか。



K:まぁそういう設定でよろしく。

作者の身バレ防止のため,

リク君のモチーフは知人の息子を参考にしているってことで。



編集:それではまずは「1篇 黒と黒のクラッシュ」についてお願いします。



K:これはどこかで説明したかもしれないけど,元々あの4話で昆虫記は完結するはずだった。

構想当初は山本と南雲は悪いやつではなく,怪しいけど正体を暴いたら,

ただの環境保護調査団だったというオチにするつもりだった。



編集:ふむふむ。



K:だけど話を書いていくうちに,

HPのPRも兼ねて昆虫記をもう少し書き続けようと思うようになって,現在に至る。



編集:では次に「2篇 ブラック・インパクト」についてお願いします。



K:有名な看板のイラストが間違っていた伏線と裏で動いていた組織の行動は考えてあったね。

本当は東條も出す予定だったけど,

ややこしくなりそうなので止めたんだよね。



編集:それが後の各務原山シリーズで描かれるのですね。



K:「3篇 ノア」はまだ明かされていないノアの書の伏線を含め,

物語を大きく膨らませようと思って書いた。

元々,知人のP氏が考えていたゲームに"ノア"というワードが使われていて,

そこから貰ったんだ。



編集:なるほど。



K:「4篇 菊の華」では,レオンさんが公安に所属していることは最初から決めていたので,

その仲間を出して紹介しなくてはと思って書いたんだ。

それから「5篇 冥界の悪魔」では最強のスナイパーを書いたんだけど,

まだ正体は明かされていない。

でも,どこで正体を明かすのかはすでに決めてあるよ。



編集:冥界の悪魔の正体・・・気になりますね。



K:「6篇 各務原山の交錯」はさっき言ったように2篇の深堀ということで。

ここでようやく役者がそろってきたかなと。

あと,精鋭部隊の隊長達にちょっとした遊びを入れてある。

彼らの通り名は・・・。



編集:気になりますね。

本日はありがとうございました。

そういえばD氏からのメッセージを預かっていました。

「マーボー早くだしてくれませんかね?」だそうです。



K:まぁ毎年の恒例行事になっているけど,来週から出すよ!

イカレキャラの代表格であるマーボー君を!お楽しみに!



第241話~第244話

2022/11/13

第441話 神々の刻印 前編
少年昆虫団の友達にパクトという少年がいます。



彼には40過ぎの叔父がいます。

みんなにはマーボーと呼ばれています。



今回はそんな彼のお話です。



緑地公園のベンチで昆虫団とパクト君が,

何やらお話をしていました。



時間はまだお昼過ぎでしたが,

ここは木陰に隠れていて多少は涼しいようです。



「へぇ!ウーチューブで動画公開を始めたんですか!」





パクト「うん,そうなんだ!」



ウーチューブとは誰でも気軽に自作の動画をアップし,

共有できるサイトでした。



「もしかして・・・。」

「どうかしたの?」



リク君が隣に座っていたイツキ君に聞きました。



「いや,なんでもない・・・。」

「面白そう!どんな動画を作ったの!?」



まさらちゃんがパクちゃんの持っていた,

タブレットを覗き込みました。



パクト「名づけて"二―トマーボーの日常"だよ。」



「やはり・・・。」



イツキ君はなぜか頭を抱えていました。



「あれ?マーボーさんってたしか遺産相続して,

お金持ちになったんだよね?」



パクト「そうなんだよ。

あれから彼がどうなったか,

この動画にまとめてあるんだ。」



パクト君はふふんっとドヤ顔をしました。



どうやら内容に相当,

自信があるようです。



「でもウーチューブっていろんな動画があるんだね。

あ,この釣り動画面白そうじゃない!タイトルは・・・。」


「そうかなー。オイラは釣りプロだから,

こんな動画を見なくても釣れるよ。」



トシ君が意味不明な虚勢を張っていました。



「そんなことより,

パクちゃんが作った動画を見ようよ!」



まさらちゃんに促されて,

パクト君は動画を再生しました。



その内容とは・・・。







過去の掲載順へ

TOPページへ